馬鹿English

このブログでは、英語が苦手という人でも、受験で必ず役に立つ、押さえておきたい内容を網羅します。

第12講 態① 能動態と受動態、みんなはしっかりと理解していますか?安易に受動態を使うと大変なことになりますよ!

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん。こんにちは。

前回までで完了形も終わり今回から「態」という分野に入っていきます。

 

講義も気がつけばもう12回目に入っています。

単元で見ても、文型、動詞(時制)、助動詞、というように3つも終わってしまっています。

 

非常に早いスピードで進んでいますが、

やっていることはすべて基本中の基本ですので、皆さん必ず復習してください。

 

2.態とは何か??

まず態とは何か?ということについて簡単にお話しします。

 

態とは、文章の形のことを言います。

大雑把に言えば、態には2種類あります。

 

皆さんももうご存知かと思いますが、

能動態と、受動態です。

 

能動態を受動態に直すということはすでに皆さん中学英語でも学ばれていると思うので、簡単だと思っている方も多いでしょうが、

 

中学校で学ぶ受動態というのは、ほとんどが間違ったものです。

これだけは断言できます。

 

文章の基本は能動態です。ですから、能動態で表すことのできるものは、能動態で表すのが基本です。

 

中学英語の受動態のように、なりふり構わず、byを使って受動態にするのは今日でやめにしましょう。

 

それでは、態について、説明していきます。

 

 

3.受動態の基本

まず、どのような場合に受動態を使うことができるのか?

それは、主語が何かから何らかの影響を受けていることを強調して表す場合に、受動態を使います。

 

受動態を表すためには、

主語+be動詞+動詞の過去分詞形

を使います。

 

ここまでは中学英語と同じです。

 

では、まずはこの例文をみてください。

This car was repaired by my brother.

「この車は兄がよって修理された。」

 

このように書きます。

しかし、この場合、兄が車を直したという意味なので、

My brother repaired this car.

と能動態で書くことが簡単です。

 

したがって、この場合には、できるだけ能動態で書いたほうがいいです。

ただし、受動態にした場合、能動態における主語をby〜として表すので、

実は、by〜の内容が強調されるという特徴があります

 

したがって、例文の場合には、「兄が」という部分が強調されます。

なので、能動態の主語を強調したい場合には、受動態にしてby〜と表すことで強調します。

 

次にこの例文をみてください。

This school was built in 1950.

「この学校は1950年に建てられた。」

 

この場合、能動態にしようとしても、主語がありませんので、能動態にはできません。

このように、能動態における「誰が」「何が」の主語部分が明らかでない場合には受動態にします

同様に、明らかにする必要がない場合にも受動態にします。

 

また、上の例文からもわかるように、受動態だからと言って、常にby〜がつくとも限りません。

能動態の主語がわからないのにby〜なんて書けませんもんね。

 

4.受動態をもう少し応用してみよう

ここまでの内容は中学生の知識に毛が生えた程度のものです。

ここまでの内容だけでは、受動態はまだまだほとんど役に立ちません。

 

ここから先の用法をマスターすることによって、受動態を少し使えるようになってきます。

 

⑴助動詞と一緒に使う

受動態の場合にも、前回まで学習した助動詞を使うことができます。

まずはこの例文を見てみましょう。

 

The book can be bought from Amazon.

「その本はアマゾンで買うことができる。」

 

このように、受動態に助動詞の意味を付け加えたい場合には、

助動詞+be+動詞の過去分詞形

を使うことができます。

 

⑵進行形にする

次に、受動態を進行形にしてみましょう。

意味的には、受動態は「〜される」という意味ですので、

受動態を進行形にした場合には、「〜されているところだ」という意味になります。

 

この例文をみてください。

The national studium is being built now.

「国立競技場は、現在建設中です。」

 

このようになります。

受動態の進行形は、

be動詞+being+動詞の過去分詞形

という風に表します。

 

⑶完了形にする

次は、完了形にしてみましょう。

This temple has been visited by a lot of travellers.

「このお寺は、たくさんの旅行者に訪れられてきた。」

 

このように、表します。

今回の場合には、完了形の継続の用法であるということも復習も兼ねて理解しておきましょう。

 

完了形にする場合、

have+been+動詞の過去分詞形

を使って表します。

 

⑷否定文にする

次は否定文にしてみましょう。

The page was not found.

「ページは見つかりませんでした。」

 

この文面、パソコンなどで検索してサイトが見当たらなかった場合とかによく目にすると思いますが、この文章は、実は受動態の否定文です。

 

つまり、受動態の否定文は、

be動詞+not+動詞の過去分詞形

を使って表します。

 

⑸疑問文にする

最後に、疑問文にしてみましょう。

Was this purse made in France?

「この財布はフランス製ですか。」

 

このように疑問文にします。

疑問文の作り方は、be動詞を使う能動態の文章の場合と同じで、

肯定文の状態から、主語とbe動詞を入れ替えるだけです。

 

非常に簡単ですね。

 

次に、この例文を見てみましょう。

 

Who was invited to the party?

「誰がパーティーに招待されたのですか。」

 

疑問詞を使った疑問文の場合、

先ほどと同様に考えたいのですが、

疑問詞は先頭に出てくるという性質がありますので、

be動詞は疑問詞より前に出てくることはありません。

 

したがって、

疑問詞+be動詞+動詞の過去分詞形

という語順になります。

 

5.まとめ

ここまでで今日の内容は終わりです。

今回は受動態の基本中の基本について扱いました。

 

ここまでの内容が次回の態の講義でもコアな部分ですので、

次回までにしっかりと復習しておいてください。

 

次回は、態の続きについて扱います。

 

それでは、最後までお読みくださったみなさん、ありがとうございました。