馬鹿English

このブログでは、英語が苦手という人でも、受験で必ず役に立つ、押さえておきたい内容を網羅します。

第12講 態① 能動態と受動態、みんなはしっかりと理解していますか?安易に受動態を使うと大変なことになりますよ!

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん。こんにちは。

前回までで完了形も終わり今回から「態」という分野に入っていきます。

 

講義も気がつけばもう12回目に入っています。

単元で見ても、文型、動詞(時制)、助動詞、というように3つも終わってしまっています。

 

非常に早いスピードで進んでいますが、

やっていることはすべて基本中の基本ですので、皆さん必ず復習してください。

 

2.態とは何か??

まず態とは何か?ということについて簡単にお話しします。

 

態とは、文章の形のことを言います。

大雑把に言えば、態には2種類あります。

 

皆さんももうご存知かと思いますが、

能動態と、受動態です。

 

能動態を受動態に直すということはすでに皆さん中学英語でも学ばれていると思うので、簡単だと思っている方も多いでしょうが、

 

中学校で学ぶ受動態というのは、ほとんどが間違ったものです。

これだけは断言できます。

 

文章の基本は能動態です。ですから、能動態で表すことのできるものは、能動態で表すのが基本です。

 

中学英語の受動態のように、なりふり構わず、byを使って受動態にするのは今日でやめにしましょう。

 

それでは、態について、説明していきます。

 

 

3.受動態の基本

まず、どのような場合に受動態を使うことができるのか?

それは、主語が何かから何らかの影響を受けていることを強調して表す場合に、受動態を使います。

 

受動態を表すためには、

主語+be動詞+動詞の過去分詞形

を使います。

 

ここまでは中学英語と同じです。

 

では、まずはこの例文をみてください。

This car was repaired by my brother.

「この車は兄がよって修理された。」

 

このように書きます。

しかし、この場合、兄が車を直したという意味なので、

My brother repaired this car.

と能動態で書くことが簡単です。

 

したがって、この場合には、できるだけ能動態で書いたほうがいいです。

ただし、受動態にした場合、能動態における主語をby〜として表すので、

実は、by〜の内容が強調されるという特徴があります

 

したがって、例文の場合には、「兄が」という部分が強調されます。

なので、能動態の主語を強調したい場合には、受動態にしてby〜と表すことで強調します。

 

次にこの例文をみてください。

This school was built in 1950.

「この学校は1950年に建てられた。」

 

この場合、能動態にしようとしても、主語がありませんので、能動態にはできません。

このように、能動態における「誰が」「何が」の主語部分が明らかでない場合には受動態にします

同様に、明らかにする必要がない場合にも受動態にします。

 

また、上の例文からもわかるように、受動態だからと言って、常にby〜がつくとも限りません。

能動態の主語がわからないのにby〜なんて書けませんもんね。

 

4.受動態をもう少し応用してみよう

ここまでの内容は中学生の知識に毛が生えた程度のものです。

ここまでの内容だけでは、受動態はまだまだほとんど役に立ちません。

 

ここから先の用法をマスターすることによって、受動態を少し使えるようになってきます。

 

⑴助動詞と一緒に使う

受動態の場合にも、前回まで学習した助動詞を使うことができます。

まずはこの例文を見てみましょう。

 

The book can be bought from Amazon.

「その本はアマゾンで買うことができる。」

 

このように、受動態に助動詞の意味を付け加えたい場合には、

助動詞+be+動詞の過去分詞形

を使うことができます。

 

⑵進行形にする

次に、受動態を進行形にしてみましょう。

意味的には、受動態は「〜される」という意味ですので、

受動態を進行形にした場合には、「〜されているところだ」という意味になります。

 

この例文をみてください。

The national studium is being built now.

「国立競技場は、現在建設中です。」

 

このようになります。

受動態の進行形は、

be動詞+being+動詞の過去分詞形

という風に表します。

 

⑶完了形にする

次は、完了形にしてみましょう。

This temple has been visited by a lot of travellers.

「このお寺は、たくさんの旅行者に訪れられてきた。」

 

このように、表します。

今回の場合には、完了形の継続の用法であるということも復習も兼ねて理解しておきましょう。

 

完了形にする場合、

have+been+動詞の過去分詞形

を使って表します。

 

⑷否定文にする

次は否定文にしてみましょう。

The page was not found.

「ページは見つかりませんでした。」

 

この文面、パソコンなどで検索してサイトが見当たらなかった場合とかによく目にすると思いますが、この文章は、実は受動態の否定文です。

 

つまり、受動態の否定文は、

be動詞+not+動詞の過去分詞形

を使って表します。

 

⑸疑問文にする

最後に、疑問文にしてみましょう。

Was this purse made in France?

「この財布はフランス製ですか。」

 

このように疑問文にします。

疑問文の作り方は、be動詞を使う能動態の文章の場合と同じで、

肯定文の状態から、主語とbe動詞を入れ替えるだけです。

 

非常に簡単ですね。

 

次に、この例文を見てみましょう。

 

Who was invited to the party?

「誰がパーティーに招待されたのですか。」

 

疑問詞を使った疑問文の場合、

先ほどと同様に考えたいのですが、

疑問詞は先頭に出てくるという性質がありますので、

be動詞は疑問詞より前に出てくることはありません。

 

したがって、

疑問詞+be動詞+動詞の過去分詞形

という語順になります。

 

5.まとめ

ここまでで今日の内容は終わりです。

今回は受動態の基本中の基本について扱いました。

 

ここまでの内容が次回の態の講義でもコアな部分ですので、

次回までにしっかりと復習しておいてください。

 

次回は、態の続きについて扱います。

 

それでは、最後までお読みくださったみなさん、ありがとうございました。

 

 

第11講 助動詞⑤ 動詞とくっついてとても重要な助動詞、押さえるべきポイントを徹底解説!!

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん、こんにちは。

助動詞の学習は進んでいますか?

 

今回は助動詞で助動詞の講義も最後です。

助動詞は英文の中でも最も重要な動詞の直前にくっついて、英文の方向性を決めてしまうという最も重要な要素です。

 

今回で助動詞が終わるので、ぜひ助動詞の講義をまとめて読み返して復習してみてください。

 

助動詞の講義はこちら。

 

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それでは、早速助動詞のまとめの講義を行っていきます。

 

 

2.助動詞をつかった重要な表現

⑴ 助動詞+have+動詞の過去分詞形

今回まず紹介するのは、助動詞+have+動詞の過去分詞形 という表現です。

この表現は受験でも非常に出題頻度が高いものですので、メカニズムを必ず理解するようにしてください。

 

①「過去の推量」について

ア.may[might] have 過去分詞

まずは、この例文を見てください。

You may have heard this story before.

「あなたはこのお話を以前に聞いたことがあるかもしれません。」

 

このように使うと、過去の推量を表す表現になります。

助動詞の意味に関しては、単独で助動詞を使うときと変わらないので、

訳すときには、「〜したかもしれない」とします。

 

助動詞単独の時と同様に、mayの代わりにmightを使ってもほぼ同じ意味を表すことができます。

 

イ.could have 過去分詞

次に、この例文を見てください。

I could have left my umbrella in the train.

「電車に傘を忘れたのかもしれない。」

 

このようにcould have 過去分詞 を使って may have 過去分詞 と同じような意味を表すことができます。

この場合、訳すときには「〜したかもしれない」とします。

 

だいたいmay[might]と同じです。

ただし、couldとmay[might]の違いは、

may[might]が単純に過去に「〜したかもしれない」ということを表すのに対して、couldの場合は、「合理的に考えて、〜したという可能性が考えられる」という意味を表します。

 

canにもcouldと同様に「〜ありうる」という推量の意味がありましたが、

この用法の場合にはcanは使わないので注意しましょう。

 

ウ.must have 過去分詞

次にこの例文を見てください。

I must have left my umbrella in the train.

「電車に傘を忘れたに違いない。」

 

このようにmust have 過去分詞 を使うと、先ほどのcould have 過去分詞 と比べて、さらにほぼ確信している過去についての推量を表すことになります。

したがって、訳すときには「〜したに違いない」と訳します。

 

この辺りの意味も単純にmustを使う場合と意味はほとんど変わらず、単純に過去のことを表すように変わっただけですね。

 

ちなみに、この用法と同じ形で、

「〜しなければならなかった(のにしなかった)」

という意味を表すこともありますので注意してください。

 

エ.should[ought to] have 過去分詞

次はこの例文です。

She should[ought to] have left Nagoya at noon.

「彼女は正午には名古屋を出発していたはずだ。」

 

上のようにshould[should] have 過去分詞 を使うと、「合理的に考えてそのようになっていたと考えるのが正しい」という意味になります。

 

なので、couldの場合と同様に考えたときに、より可能性の高いときに使います。

なお、和訳するときには、「〜していたはずだ」「〜したはずだ」と訳します。

 

この場合にもmustの場合と同じで、

「〜すべきだった(のにしなかった)」

という意味を表すこともありますので、注意してください。

 

オ.cannot[can't] have 過去分詞

過去の推量で最後に紹介するのがcannotです。

この場合にはcouldn'tも使えますので注意してください。

 

この例文を見てください。

I can't[couldn't] have left my umbrella in the shop.

「お店に傘を忘れたはずがない。」

 

この場合、cannotの単独の場合同様に、「可能性がない」ということを表します。

和訳するときには「〜したはずがない」と訳します。

 

 

これで「過去の推量」についての説明は以上です。

前回までの助動詞の講義で紹介した助動詞の意味はそのままで、

それが過去についての推量に変わったというだけですので、意味について、今回の復習をする上で、推量の助動詞の復習にもなると思いますので、ぜひ復習をしてください。

 

⑵ should have 過去分詞・need not have 過去分詞

ア.should have 過去分詞

まずはこの例文を見てください。

I should have attended the meeting.

「会議に出席すべきだった(のにしなかった)。」

 

この場合には、

shouldの義務を表す用法で、過去について「〜すべきだった」という意味を表します。

この用法の特徴は、

反語のように用いて、「〜すべきだった(のにしなかった)。」という意味になります。

過去の行為に対する後悔や非難を表す用法です。

 

逆に、

この文章をshouldn't have 過去分詞 というように否定文で用いた場合には、

「〜すべきでなかった(のにしてしまった)。」という意味になります。

 

イ.need not have 過去分詞

この例文を見てください。

You needn't have come here.

「あなたはここに来る必要はなかった(のに来てしまった)。」

 

この場合には、助動詞のneedを使って、「〜する必要がなかった」という過去についての不必要を表します。

なお、

needn't have 過去分詞とdidn't need to 動詞の原形 は、似たような意味を表しますが、

助動詞のneedを使った場合には、

反語的に「〜する必要はなかった(のにしてしまった)」という意味がありますが、

動詞のneedを使った場合には、

「〜する必要はなかった」という単純な意味になるので、実際に動作が行われたかどうかはわかりません。

 

ここまでが、過去の行為についてを表す助動詞の用法です。

 

⑵助動詞を含む慣用表現

ここからは慣用表現について説明していきます。

慣用表現なので、

あまり深く考えないようにしましょう。

 

ア.wouldを使った慣用表現

①would like to 動詞の原形

would like to 動詞の原形は、「〜したい」という意味です。

 

want to 動詞の原形と同じ意味ですが、もう少し控えめな印象を与えます。

いわばwantの丁寧語という位置付けです。

 

基本的には、wouldの部分は、主語とくっついて短縮形になり、

I'd like to 〜

という感じで使うことが多いです。

 

②would rather 動詞の原形

would rather 動詞の原形は、「(どちらかといえば)〜したい」という意味になります。

後ろにthanを用いることで、「・・・するよりは〜したい」という意味を表すこともできるので英作文では便利な慣用表現です。

 

イ.may・mightを使った慣用表現

①may well

may wellは、「たぶん〜だろう」という意味を表します。

mayよりも強い推量を表す時に使います。

 

②might well

might wellは、「〜するのももっともだ」という意味を表します。

これは丸っと暗記してしまいましょう。

 

③might as well

might as wellは、「〜したほうがいいのではないか」という意味を表します。

may as well・・・as 〜として、「〜するよりは・・・したほうがいい」というように、比較することもできます。

 

なお、

might as well・・・as 〜とすると、「〜するのは、・・・するようなものだ」という意味になりますので、注意してください。

 

3.まとめ

以上で助動詞の紹介は終わりです。

これまでに多くの助動詞が登場しました。

次回からは受動態や能動態などの、「態」について説明していきます。

 

まったく内容が変わりますので、復習をしっかりしておいてください。

 

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

第10講 助動詞④ 動詞とくっついてとても重要な助動詞、押さえるべきポイントを徹底解説!!

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん、こんにちは。

この講義のブログも今回でとうとう第10講です。

継続的に見てくださっている人は、そろそろ慣れてきた頃かと思います。

 

基本的には、復習メインで見ていただくことを想定して書いているのですが、皆さんは復習は進んでいますか?

 

今回で助動詞の紹介も大詰め、基本的な助動詞は今回でほぼ出揃う事になります。

 

そろそろ動詞とまとめて復習を進めていってくださいね。

 

今までの助動詞の講義をご覧になりたい方は、ぜひご覧ください。

 

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それでは、今回の講義を始めていきます。

 

 

 

 

 

2.will・would・shallの用法をまとめました

⑴「意志」を表すwill・sould

まずは、「意志」を表すwill・shallについて説明します。

 

まず、willという単語。

こちらは未来形を表す時に使う助動詞ですが、皆さんはwillという単語の意味を知っていますか?

 

このwillという単語、実は名詞では、「意志」という意味になります。

 

したがって、未来形で使う場合にも、主語の意志未来を表すという用法がありましたが、willとは基本的に話し手の意志という主観が入る助動詞なのです。

未来形の意志未来についても復習をお願いします。

 

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まずはこの例文を見てください。

We will do our best in the match tomorrow.

「私たちは、明日の試合でベストを尽くすつもりです。」

 

この場合、willは、未来形で用いられるときとは異なり、We'llのように短縮することはしません。

意志を強調するという用法なので、短縮するとあまり強調されなくなるからです。

 

なお、willではなくwouldを使った場合は、過去における強い意志を表す事になります。

 

次にこの例文を見ましょう。

My sister wouldn't eat vagetables in her childhood.

「妹は、子供の頃、どうしても野菜を食べなかった。」

 

このように否定文で用いた場合、強い拒絶という意味を表し、「どうしても〜しない(しなかった)」と訳します。

 

もちろんこの場合も、won'tを使えば、現在における強い拒絶という意味になります。

 

この「強い拒絶」という用法は、センター試験の文法問題でも頻出ですので、しっかりと覚えておきましょう。

 

⑵「繰り返し」を表すwill・would

「よく〜する」という現在の習慣・繰り返し行われていることや「よく〜したものだ」という過去の習慣・繰り返し行われていたことを表す時にも、will・wouldを使うことができます。

 

この場合の用法では、ほぼ間違いなく、will often・would oftenというように、oftenと合わせて使いますので、will often・would oftenというように塊で覚えてしまいましょう。

また、willのこの用法は、非常に助動詞の用法としては意味がわかりにくく、曖昧であるため、聞き手が必ずわかるような状況でしか使うことができません。

 

そのような場合には、used toを使って過去の習慣を表すことができます。

 

なお、この用法のwillでは、ほぼ100パーセント、過去形が出題されます。

 

それではこの例文を見てください。

My father would often take me to the amusement park on weekends.

「父は、週末には私をよく遊園地に連れて行ってくれたものだ。」

 

このような感じで使います。

 

⑶「依頼」を表すwill・would

次に紹介するのは、「依頼」を表すwill・wouldです。

この例文を見てください。

 

Will you pass me the salt?

「塩をとってくれませんか。」

 

この用法は、 Can you・・・?の時の「依頼」のcanと全く同じ用法で、かつ意味もほぼ同じです。

Would you・・・?もCould you・・・?と同じく、Will you・・・?に比べて丁寧な表現になります。

「〜していただけませんか。」と訳すとうまくいくでしょう。

 

⑷「提案」する時に使うshall

次に紹介するのが、少しおしゃれな響きのする、shallです。

まずは、この例文を見てください。

 

Shall I open the window?

「窓を開けましょうか。」

 

Shall I・・・?という場合には、「自分」が何かをしましょうか?という提案をする場合で、非常に紳士的な意味合いを持ちます。

 

次に、この例文です。

Shall we dance?

「踊りませんか。(踊りましょう。)」

 

非常におしゃれですよね(笑)。

このように、

Shall you・・・?というように使った場合には、

「相手」に(一緒に)何かをすることを提案するという意味になります。

 

shallはこのような場合にしか使わないので、非常に簡単です。

この場で覚えてしまいましょう。

 

なお、shallとshouldは一応現在形と過去形という関係にはありますが、意味は全くかぶらないので、注意してください。

 

3.need・used toの用法について

⑴助動詞としてのneedの用法

まずはこの例文を見てください。

You needn't stay here.

「ここに残る必要はないよ。」

 

このように使います。

ただし、このneedは少し厄介で、使える場合がとても少ないです。

例文のように、否定文で使うことができます。また、疑問文でも使うことができます。

 

しかし、肯定文では使うことができません。

なので、肯定文で「〜する必要がある」という場合には、

need to 動詞の原形 というように、一般動詞のneedを使って表します。

 

また、助動詞としてのneedには過去形もありません。

なので、「〜する必要がなかった」という場合には、

一般動詞のneedを使って、needed to 動詞の原形 と表すか、あるいは、didn't have to 動詞の原形 を使いましょう。

 

複雑ですが、

簡単にまとめると、助動詞のneedは、現在形の肯定文・否定文でのみ使えて、それ以外のパターンで助動詞needを使うことはできないということになります。

 

⑵ used toの用法

今までたくさんの助動詞を紹介してきましたが、助動詞の講義の中ではこれが最後の助動詞です。

 

この例文を見てください。

I used to play tennis when I was young.

「若い頃はよくテニスをしたものだ。」

 

このように使います。

このようにused to 動詞の原形 を使うと、過去に繰り返し行われた動作を表すのに加えて、現在では行われていないということも表します。

 

なので、上の例文では、過去にはテニスをよくしたが、現在はしていないという意味を含むことになります。

 

このように、used toは現在との対比で過去の習慣を表すという意味があります。

 

次にこの例文を見てください。

 

He used to be an actor when he was young.

「若い頃、彼は俳優だった。」

 

この場合、used toの後ろは動作ではありませんが、このように、used toは動作だけでなく、過去の状態を表すこともできます。

 

なお、過去の状態を表す場合でも、動作を表す場合と同様に、

現在の状態と対比して過去の状態を表すことになります。

 

なので、この場合には、過去には俳優だったが現在は違うという意味を含むことになります。 

 

なので、would oftenとused toは似ていますが、過去と現在の対比をするという意味では、would oftenとは使い方が異なります。

 

また、would oftenは、過去の状態を表すことはできす、過去の動作を表すことしかできないという違いも細かいですが覚えておきましょう。

 

4.まとめ

今回で、個々の助動詞の紹介は最後です。

一度すべての助動詞について意味をまとめてみてください。

 

次回は、今まで出てきた助動詞を使って、頻出の熟語表現を扱います。

今まで出てきた助動詞の意味をしっかり抑えていることが前提ですので、ぜひ復習をお願いします。

 

それでは、最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

第9講 助動詞③ 動詞とくっついてとても重要な助動詞、押さえるべきポイントを徹底解説!!

 

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん、こんにちは。

もう11月に入り、非常に寒くなってきました。

パソコンで文字を打つ手も、かじかんで、手が言うことをきかずに、入力するのが非常に難しくなってきました。

 

センター試験は1月、私立の入試、国公立の2次の前期日程も2月なので、もうだんだんと受験のシーズンへと突入しつつあると、そんな感じですね。

 

私も自分の受験生時代を思い出してそんな感覚を思い出しています。

 

これからは、勉強をしっかりすることも非常に重要ですが、何より体調をしっかり管理することが最も重要になってきます。

体調が万全でなければ頭が働かないので、数学や理科の勉強をする際には万全の体調のときに勉強するようにしましょう。

 

前回までは、「可能」「許可」「義務」「必要」を表す助動詞についての講義を行ってきました。

しっかりと復習はできていますか?

 

今回は、助動詞の続きで、

「可能性」「推量」を表す助動詞について紹介していきます。

 

助動詞の中ではこの「可能性」「推量」の助動詞が最も重要になってきますので、今回はしっかりと頭に入れておきましょう。

 

また、前回までの内容がまだ曖昧だという人は、前回までの助動詞の講義も復習されるといいでしょう。

 

 

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それでは早速説明を始めたいと思います。

 

2.「可能性」「推量」を表す助動詞について

⑴ can・could

まずは、可能性を表す助動詞の代表として、

canやcouldがあります。

 

 

まず、この英文を見てください。

Anybody can make mistakes.

「誰にでも失敗はありうる。」

 

この英文を見て、

「誰でも失敗することができる。」と考えた人も多いでしょう。

初めて見る人なら、確実にこのように考えるでしょう。

 

しかし、canには、「可能」「許可」の意味だけでなく、「可能性」という意味もあります。

古文の助動詞にも「る」「らる」が「受け身」「可能」「尊敬」などの意味を持つように英語にも一つの助動詞で幾つかの意味を持つものがあります。

canがその典型例です。

 

このように「可能性」の意味でcanが用いられる場合は、「〜ということがありうる」という意味になります。

なので、細かく言えば、「可能性は低いがゼロではない」ぐらいのニュアンスです。

 

ただし、このような意味でcanが用いられることはあまりありませんので、canには「可能性」を表す用法もあるということを一応頭に入れておいてください。

 

それでは次の例文を見てください。

A professional could make mistakes.

「プロでも失敗することはありうる。」

 

この場合、先ほどのcanと同じように、

couldも「可能性」を表すという用法があります。

 

この場合、確実にcouldはcanの過去形としての意味を表しているのではないことがわかりますね。

 

したがって、canとcouldは必ずしも現在形と過去形の関係にあるわけではないので注意しましょう。

 

ちなみに、「可能性」を表す場合のcouldは、canに比べてさらに可能性の低い場合を表します。

なので、「可能」を表す時の現在形と過去形の関係ではなく、「許可」を表す場合に、canの強い「許可」に比べてcouldが弱い「許可」を表すという場合の関係に似ています。

 

couldは多くの学校ではcanの過去形として説明されますが、

そのように覚えていては確実に受験英語で登場する助動詞を全て理解することはできません。

 

canとcouldはただ単に関係がある助動詞だというぐらいの認識で捉えるようにしましょう。

もちろん、この用法の場合には、疑問文で用いた場合には、

「ありうるだろうか?」という疑問を表すことができます。

 

⑵ may・might

次に説明するのは、mayとmight です。

may・mightは非常に簡単で、ともに「〜かもしれない」という意味を表します。

こちらも、mayに比べてmightはさらに可能性の低いことを表します。

 

この英文を見てください。

It may rains tomorrow.

「明日は雨が降るかもしれない。」

 

このように、mayは未来のことを表す時にも使えます。

 

しかし、このように見てみると、mayとcanの違いは、「〜かもしれない」と「〜はありうる」という訳になるというだけで実際上の違いはよくわからないと思います。

私も受験生の時に初めてmayを見た時には、正直canとの違いがどこにあるのかよくわかりませんでした。

 

このmayとcanとの違いですが、

canは「ありうる」ということで、基本的に「ある」ということを前提にして話をする場合に使い、

mayは「あるかもしれないけどないかもしれない」という場合に使います。

 

つまり、may・mightは、can・couldに比べてさらに「自信のない」時に使います。

 

⑶ will・would

次に紹介するのは、will・wouldです。

この例文を見てください。

 

It will be rainy tomorrow.

「明日は雨が降るだろう。」

 

この場合、willは、「〜だろう」という意味を表します。

ここまでくると、もはや「可能性」とは言えず、

willは「推測」を表す助動詞だと言われます。

 

willはcanやmayに比べても、話し手がかなり自信を持って予想をしている時に使う助動詞です。

 

ちなみに、もうさっきまでの話からも想像がつくと思いますが、

wouldはwillよりは弱い意味の「推測」を表す助動詞です。

 

⑷ must・can't

次に紹介するのは、mustとcanです。

この英文を見てください。

 

He must be Kenji's brother.

「彼はケンジの弟に違いない。」

 

このように使います。

したがって、mustには、「〜に違いない」という、今まで見てきた助動詞とはレベルの違うぐらい、話し手が「確信」しているという強い意味があります。

 

しかし、このmustには注意が必要です。

この例文を見てください。

He can't be tired.

「彼が疲れているはずがない。」

 

このように、最も確信している場合の否定は、

must notではなくて、can'tを使って表します。

 

「〜に違いない」というmustの否定である「〜なはずがない」という意味を表す場合には、can'tを使うことに注意しましょう。

また、can'tの意味が「〜ではないだろう」という意味ではないことにも同時に注意しましょう。

 

⑸ should・ought to

今回最後に説明するのが、should・ought toです。

この例文を見てください。

 

Nancy should be in Tokyo now.

「ナンシーは今東京にいるはずだ。」

 

このようにshouldを使う場合には、

shouldは「〜はずだ」とういように、かなり強い推量を表します。

ought toもほぼ同じ意味を表します。

 

shouldの訳語としては、

「〜はずだ」だけ覚えておけば大丈夫です。

 

 

3.ここまでの助動詞のまとめ

ここまで結構多くの助動詞を紹介してきましたが、

同じ助動詞がいくつかの意味を持っている場合が多く、結構意味を覚えるのが大変だったと思います。

なので、ここで一度整理してまとめてみます。

 

各助動詞について簡単に意味をまとめておいたので、復習の際にぜひ参考にしてください。

      可能系      許可・義務系        推量系

① can:  「〜できる」     「〜してもよい」      「〜ありうる」

② can't:「〜できない」    「〜してはいけない」      「〜はずがない」

③ may:          「〜してもよい」     「〜かもしれない」

④ may not:         「〜してはいけない」(不許可) 

⑤ must / have to:       「〜しなくてはいけない」    「〜に違いない」  

⑥ mustn't:          「〜してはいけない」(禁止)

⑦ don't have to:      「〜しなくてもよい」

⑧ should / ought to:     「〜すべきだ」      「〜はずだ」

⑨ will:                         「多分〜だろう」

 

以上のようにまとめてみました。

非常にわかりにくいと思いますので、上の表を何度も確認しながら復習していってください。

 

4.まとめ

今回はおそらく助動詞の中でも最も難しく、受験英語でも最も出題されやすい内容について説明しました。

 

きっと推量の助動詞については、

今後数々の英文を読むことがあると思いますが、これを知らないと絶対に読むことができないほど重要な事項です。

 

今回で最も重要な事項は説明してしまいましたので、

できるだけ早めに復習していただくようにお願いいたします。

 

次回は、残った助動詞について一気に紹介してしまおうと思っていますので、よろしくお願いします。

 

それでは、最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

第8講 助動詞② 動詞とくっついてとても重要な助動詞、押さえるべきポイントを徹底解説!!

 

 

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん。こんにちは。

今回は、前回の助動詞の講義の続きを行っていきたいと思います。

 

前回は、「可能」「許可」を表す助動詞を紹介しましたが、

もう頭に入っていますか?

 

助動詞は非常に種類が多く、

しかも同じ助動詞なのに文章の内容によって違う意味を表すものも多いので、

 

しっかりと整理しておかなければなりません。

早めにしっかり復習しておきましょう。

 

前回の講義ブログを復習したいという方はぜひ前回の第7講の講義もお読みください。

 

また、今後の講義も引き続きご覧になりたいという方はぜひ読者登録をよろしくお願いします。

 

それでは、早速説明を始めていきたいと思います。

今回は、「義務」「忠告」を表す助動詞を紹介します。

 

2.「義務」「忠告」を表す助動詞について

⑴「義務・必要」を表す助動詞について

① must

まず、「義務・必要」を表す助動詞の中で最も代表的なのが、mustです。

このmust はかなり強い意味で、

「〜しなければならない」という意味を表します。

 

この例文を見てください。

You must attend the meeting this afternoon.

「あなたは午後のミーティングに出席しなければならない。」

 

これは、今後のことについて、現在義務や必要を感じている場合に使われています。

これがmustの最も基本となる用法です。

 

先ほど述べたように、

mustは非常に強い意味を持っていますので、

否定文で使った時にも非常に強い意味を持ちます。

 

例えば、

You must not park your car around here.

「この辺りに車を駐車してはいけません。」

 

このように、must notを使った否定文の場合には、

may に比べてさらに強い意味で、「禁止」を表します。

 

② have to

次に、mustと同様に「義務・必要」を表す助動詞として、

have toがあります。

しかし、このhave toには、mustと比べて多少の違いがあります。

 

まず、この例文を見てみましょう。

 

You have to attend the meeting this afternoon.

「あなたは午後のミーティングに出席しなければならない。」

 

この場合、①のmustを使った例文とほぼ同じ意味になりますが、

多少ニュアンスが違います。

 

というのも、

mustは話し手の感じている義務や必要を表すのに対して、

have toは規則や周りの状況などから考えて、そのようにしなければならないという判断を表します。

 

なので、上の例文の場合だと、

みんなが出席することになっているから、当然出席しなければならない。という判断を含んでいます。

 

次に、この例文を見てみましょう。

I had to get up early this morning.

「今朝は早く起きなければならなかった。」

 

この場合には、mustには過去形がありませんので過去を表すことができません。

なので、have toのhaveをhadに変えることで、「〜しなければならなかった」という過去の義務・必要を表すことになります。

 

ちなみに、未来の義務を表す場合には、will have to 動詞の原形 を使います。

 

さらに、否定文の場合には、

must not が「禁止」の意味を持つのに対して、

don't have to は「不必要」の意味を表すので、大きく意味が異なってきます。

 

例えば、

I don't have to study today.

とすれば、

 

「今日は勉強する必要はない。」

という意味になります。

 

これを、

I must not study today.

とすると、

「今日は勉強してはいけない。」

という意味になるので、全く意味が違ってきます。

 

したがって、must と have to は、肯定文では似たような意味になりますが、否定文では全く違う意味になるということを覚えておいてください。

 

この辺は中学校でも学習する内容ですので、すでに頭に入っている方も多いかと思いますが、

一応復習しておいてください。

 

 

⑵「義務・当然」を表す助動詞

① should

まずは、こちらも非常に重要な助動詞のshould。

「義務・当然」を表す最も代表的な助動詞で、

覚えるべき日本語訳は「〜するべきだ」、これだけで大丈夫です。

 

ただし、「べきだ」とは言っても、日本語の「べきだ」に比べたらそんなに強い意味は持っていません。

「〜したほうがいい」ぐらいの意味です。

ただ、面倒なので、「べき」で訳してしまって構いません。

 

こちらの例文を見てください。

You should get up early every day.

「毎日早起きするべきだ。」

 

このような意味になります。

特にこれ以上説明することはありません。

 

ちなみに、否定文にすると、

shouldn't になり、意味は「〜すべきでない」となります。

 

② ought to

次に、should とほぼ同じ意味の助動詞に、

ought to という助動詞があります。

ほとんど同じなので、こちらは例文は必要ないかと思います。

 

上の例文のshould を ought toに変えても同じ意味になります。

 

ただし、このought to で1つだけ注意してもらいたいのは、

否定文にした時の形です。

 

ought to を否定文にした時は、

ought not toとなります。

 

notの位置が少し変わっていますので、注意してください。

このnotの位置はセンター試験を含め、

文法の間違い指摘問題でよく問われますので、しっかり覚えておいてください。

 

⑶「忠告」を表す助動詞

今回最後に紹介するのが、

「忠告」を表す助動詞のhad betterです。

had better 動詞の原形 という形で使われます。

had better to 動詞の原形 ではないので注意してください。

これもよく問われます。

 

この助動詞は、had という過去形が使われていますが、

過去ではなく現在の内容を表しますので注意してください。

 

次の例文を見てください。

You had better report the accident to the teacher.

「その出来事を先生に報告しなさい。」

 

この場合には、かなり命令に近い意味を表します。

しかし、場合によっては、「〜したほうが良い」という意味にもなります。

この場合には、主語は1人称になることが多いです。

 

I'd better go home.

「家に帰ったほうが良さそうだ。」

 

というような感じです。

どちらにせよ自分に命令するという意味は不自然ですので、自然とこのように訳すことになるかと思います。

 

ところで、このhad betterも否定文にするときにnotの位置が少しややこしいです。

had betterを否定文にするときには、

had better not 動詞の原形 という語順になります。

 

ought to の場合には ought not toだったので、少しややこしいかと思いますが、こちらもセンターの文法間違いの指摘問題などで頻出ですので、ought not toと合わせて覚えてしまいましょう。

 

3.まとめ

これで今回の助動詞の紹介は以上になります。

 

今回は、must やshould などメジャーな助動詞に加えて、

ought toやhad betterなども紹介しました。

 

文法問題などではought toやhad betterのnotの位置を指摘させる問題などもよく出題されますので、

今回の講義の基本的な内容は押さえるようにして復習してください。

 

次回も助動詞の続きの講義を行います。

 

毎回長くなってすみませんが、最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

第7講 助動詞① 動詞とくっついてとても重要な助動詞、押さえるべきポイントを徹底解説!!

 

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん。こんにちは。

前回までは、動詞の時制について非常に長々と解説しました。

 

なぜ長くなったかというと、

一回の講義であまりに多くの内容を扱いすぎると、集中力が途切れて効率が悪くなるので、回数を分けて講義を行ったためです。

 

ところで、そんな長い動詞の時制についての授業も前回までで、今回からは新しい単元に入っていきます。

 

今後の講義が気になるという方は、ぜひ読者登録してください。

 

今回からは、助動詞について扱います。

なぜ動詞の次に助動詞を扱うかというと、

英語の文章の形を決めるのは動詞ですが、助動詞はその動詞にくっついて文章全体の意味を決めてしまう大切なものだからです。

 

例えば、前回までの講義でもすでに登場したwillも助動詞です。

つまり、willは文章全体が未来の時点を表すということを単語ひとつで決めてしまうという役割を持っているということです。

 

これからは、助動詞にはこのように文章全体の意味を左右する役割を持っているということを意識しながら講義を読んでいってください。

 

2.助動詞について簡単にまとめました(「可能」「許可」を表す助動詞)

⑴「可能」を表す助動詞

まずは、可能か不可能かを表す助動詞を見ていきましょう。

可能か不可能かを表す助動詞は、大きく分けて2つあります。

それは、canとbe able toです。

 

① can

まずはcanの説明からいきましょう。

まずはこの例文を見てください。

I can speak French, but I can't write it.

「私はフランス語を話せるけど書くことはできない。」

 

まず、「〜することができる」という場合には、

can 動詞の原形 を使って表します。

逆に「〜することができない」という場合には、

can't(cannot)動詞の原形 を使って表します。

 

否定の場合のcannotは文語体で、あまり使われませんので、受験英語では、can't を使って表すのが無難です。

can notと書かずにcannotと書くことにも注意してください。

 

このcanの基本的な意味は、「やろうと思えばできる」ことを表します。

 

次に、この例文を見てください。

My sister could play the piano at four.

「妹は4歳の時にピアノが弾けた。」

 

のように、

過去のことについて「〜することができた」という場合には、

could 動詞の原形 を使って表します。

逆に「〜することができなかった」という場合には、

couldn'tを使って表します。

 

このcouldという助動詞は、canの過去形です。

 

この場合にも、couldは「やろうと思えばできた」ことを表します。

② be able to

次に、be able toの説明をします。

この例文を見てください。

 

You will be play the guitar soon.

「あなたはすぐにギターを弾けるようになるでしょう。」

 

この場合、「〜することができる」という意味ではcanと同じように思えますが、

実は、be able to 動詞の原形 と can 動詞の原形 の決定的な違いは、

 

canが「やろうと思えばできた」ことを表すのに対して、be able to は「実際にすることができた」ということを表すことです。 

 

ですから、基本的に、普段から習慣的に行っていることについては、be able toを使うことができますが、単純に現在形で1回の動作を表す場合にはcanを使ったほうが意味的にはうまくいくでしょう。

 

ではどのような場合にbe able toを使うかというと、

例文のように、「〜できるだろう」という予測を含む場合に、

 

will be able to 動詞の原形 という形で書く時に使います。

 

この場合、will がすでに未来を表す助動詞ですので、

助動詞同士を連続して組み合わせて書くことはできないので、

will can とはせずに、will be able toと表すのです。

 

次に、この英文を見てください。

I was able to get up early yesterday.

「昨日は早起きすることができた。」

 

この場合は、早起きできたという、「可能」の意味を表しますが、

実際に早起きした、という経験を元に言っているということがわかります。

 

つまり、この場合には、couldを使うことはできず、be able toを用いて過去を表すことになります。

したがって、過去の場合には、beの過去形 able to を使うことによって、過去に1度できたことを表すことができます。

 

ただし、もし、否定文の場合には、

どちらにせよできなかった、という意味になるので、

can [could] も be able to も使うことができます。

肯定文の場合にのみ注意してください。

 

 

⑵「許可」を表す助動詞

可能を表す助動詞には、大き分けて2つあります。

それは、can と may です。

canは、先ほど紹介したように、「可能」を表す場合にも使いますが、

「許可」を表す場合には、「〜できる」と和訳するより「〜してもいい」と訳したほうがしっくりくることが多いです。

ただ、

canについて、「可能」なのか「許可」なのかを厳密に分けて考えることは不毛なので、あまり意識しないようにしてください。

 

① can

まずは、「許可」のcanですが、

この例文を見てください。

 

You can enter if you show a ticket.

「チケットを見せれば入場できます。」

 

この場合、確かに「許可」の意味と捉えるのが自然ですが、

別に「可能」と捉えても全く問題はありません。

 

次に、この英文を見てください。

You can't park your car around here.

「この辺りに駐車してはいけません。」

 

この場合は、「可能」と捉えて「駐車できません」とするより、

「許可」と捉えて「駐車してはいけません」という方がわかりやすいですが、

前者で捉えて訳しても全く問題はありません。

 

このように、canを「許可」と捉えることにあまり意味はありません。

 

最後に、

許可を求める場合、

Can I open the window?

「窓を開けてもいいですか。」

 

というように、

Can I 動詞の原形 ・・・?を使うという表現があります。

 

ここまで、canを「許可」という意味で使う場合について説明しましたが、どれも「可能」と捉えてもほとんど意味は変わりません。

ですが、「許可」を表す助動詞の場合、

口語で最もよく使われるのがこのcanなので、しっかり覚えておきましょう。

 

その他、can を使って表される少し特別な用法について押さえましょう。

この例文を見てください。

Can you open the door?

「ドアを開けてくれませんか。」

Could you open the door?

「ドアを開けていただけませんか。」

 

canはこのように、Can [Could] you 動詞の原形 ・・・?という形で、相手に依頼をするという意味を表します。

この場合には、Couldを用いても過去形にはならず、Could を使えば、Canよりもさらに謙遜した依頼になります。

 

② may

次に紹介するのが、mayです。

mayの基本は、canに比べて少し丁寧なもので、

実際には堅苦しいと感じさせるので、あまり好まれません。

 

それではまずこの例文から、

May I use your phone?

「電話をお借りしてもよろしいですか。」

 

このように、May I 動詞の原形・・・?を使うことで、

「〜してもよろしいですか。」と相手に許可を求めることができます。

これはCan I ・・・?とほぼ同じ意味を表しますが、canの場合に比べて非常に堅苦しい意味になります。

 

次に、

You may not park your car around here.

「この辺りに車を止めてはいけません。」

 

これはmay notを使って、「不許可」を表す方法で、

can'tの用法とほぼ同じです。

 

ちなみに、さらに強い不許可を表す場合には、

mustn't を使って、

You mustn't park your car around here.

とします。

 

ところで、

このmayは、肯定文で使う場合には、

基本的には目上の人が目下の人に許可を与えるという場合に使われますので、

 

例えば、

先ほど紹介した「許可」のcanの1つ目の例文をmayを使って表すと、

You may enter if you show a ticket.

「チケットを見せれば入場してもよろしい。」

といったような意味になりますので、

あまりむやみにmay は使わない方がいいです。

 

また、

May I ・・・?

という質問に対しても、

Yes, you may.「よろしい。」

と答えるのでは非常に感じが悪いので、

 

Yes, of course./ Yes, please./ Sure.

I'm afraid you can't./ I'm sorry, you can't.

というように答えましょう。

 

これは、Can I・・・?

に対する返答の場合にも同様ですので、覚えておきましょう。

 

3.まとめ

今回は、「可能」と「許可」を表す助動詞について紹介しました。

canについては、非常に多くの使い方がありますので、

できるだけ和訳する練習をしてみて、

自然と意味の通るように訳せるように心がけてみてください。

 

助動詞のマスターへの最も近道は、和訳の意味が自然と通るようになるように練習することですので、

はじめは難しいかもしれませんが、ぜひ続けてみてください。

 

慣れてきたら一度読んだだけで、一瞬で用法も区別できて和訳できるようになります。

 

次回は、

助動詞の続きを行います。

まだまだ助動詞はたくさんありますので、みなさん1回1回しっかりと復習するようにしましょう。

 

それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

第6講 動詞〜時制⑤〜 受験英語最初の難関!!「時制の一致」をわかりやすく解説

 

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん。こんにちは。

前回までの完了形はしっかりとマスターできたでしょうか。

 

今回は、

今までの、現在形、過去形、未来形、完了形を使って、

具体的に時間を表すのが難しい場合について、

どのように表せばいいのかを解説していきたいと思います。

 

このようにどのように時間を表すのかという問題を、

皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、「時制の一致」と言います。

 

この時制の一致は、受験英語の中でも最初の難関とも言われるほどもっともよく問われる内容の一つです。

 

毎年センターでも文法問題で問われているほどの頻出事項ですので、今回の内容は必ず完璧に理解するようにしてください。

 

前回までの内容を復習したい方は、第2講から第5講と合わせて理解していただくととてもわかりやすくなりますので、ぜひそちらもご覧ください。

 

過去の講義については、左のサイドバーのリンクからご覧いただけますので、よろしくお願いします。

 

また、今後の講義も気になるという方は、ぜひ読者登録をお願いします。

 

 

2.時制の一致とは

時制の一致とは、先ほどはざっくりと、今までの現在形、過去形、未来形、完了形を用いて、どのように時間を表せば良いのか難しい場合の問題のことであるという説明をしました。

 

具体的には、

主節の時制と従属節の時制をどのように決めるか、という問題を言います。

つまり、一つの文章の中に2つの時間が存在する場合にこの時制の一致の問題が生じます。

 

では、これから各パターンに分けてどのように時制の一致を行うのか、あるいは行わなくていいのかを解説していきます。

 

⑴時制の一致をする場合

①同じ時点の場合

まずは主節と従属節が同じ時点を表す場合について説明します。

まずは、この例文を見てみましょう。

 

I think he is tired.

「彼は疲れていると思う。」

 

これは、今の彼の状況を今考えているという意味で、

主節と従属節とともに現在の時点のことを表しているので、両方とも現在形で表します。

 

次に、

I thought he was tired.

「彼は疲れていると思った。」

 

これは、過去に、彼が疲れていると言う状況を、その時に考えていたという意味で、

主節と従属節ともに、過去の同じ時点のことを表しているので、両方とも過去形で表します。

 

このように、

主節と従属節で同じ時点のことを表す場合には、

現在なら主節と従属節ともに現在形、

過去なら主節と従属節ともに過去形で表します。

 

②従属節が主節より以前の場合

次に、従属節の方が主節より前の時点を表している場合について解説していきます。

 

まずはこの例文から。

I know he was tired.

「彼が疲れていたと知っている。」

 

この場合、彼が疲れていたという過去の状況を、今知っているということを表しています。

つまり、

主節の時点が現在であるのに対し、従属節はそれより以前の時点を表しているので、

この場合、主節は現在形、従属節は過去形で表します。

 

次にこの英文。

I knew he had been tired.

「彼が疲れていたことを知っていた。」

 

この場合、彼が疲れていたという話の時点は、それを知ったという時点よりもさらに前のことです。

つまり、

主節の時点が過去であるのに対し、従属節はそれより以前の時点を表しています。

その場合には、主節は過去形、従属節は過去完了形で表します。

 

これは過去完了形の「大過去」という用法で、実は第4講でも最後に説明しました。

 

忘れていたという方は、ぜひ第4講をもう一度確認して復習してみてください。

 

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③従属節が主節より未来の場合

次は、従属節が主節よりも未来の時点を表している場合について説明します。

それではこの例文を見てみましょう。

 

I think he will be tired.

「彼は疲れるだろうと思う。」

 

この場合、彼が疲れるだろうという未来の内容を現在考えているという意味で、

主節が現在の時点を表しているのに対して、従属節は未来の時点を表しています。

 

そのような場合には、

主節は現在形、従属節は未来形で表します。

 

次に、この例文を見てみましょう。

I was he would be tired.

「彼が疲れるだろうと思っていた。」

 

この場合、彼が疲れるだろうという未来の内容(主節の時点から見て未来という意味)を過去の時点で考えていたという意味で、

つまり、主節は過去の時点、従属節はそれより未来の時点を表しています。

 

その場合には、

主節は過去形、従属節は未来の助動詞(助動詞についてはのちの講義で説明します)willの過去形のwouldを使って表します。

 

以上が時制の一致をしなければならない場合の基本です。

ここまでで説明したパターンが時制の一致の基本になりますので、以上の内容は必ずマスターしてください。

 

 

⑵時制の一致をしない場合

次は、先ほどの場合と違い、時制の一致をしない場合について説明します。

ちなみに、時制の一致をしない場合というのは、⑴で説明した時制の一致をする場合の例外です。

 

 

それではいくつかのパターンについて解説していきます。

 

①時間に関係のない普遍の事実

まずこの例文を見てみましょう。

We learned that water boils at 100 °C.

「水は100°Cで沸騰すると習った。」

 

この場合、

習ったという過去の時点に対して、

水が100°Cで沸騰するという普遍の事実を表し、

 

主節の時点に関係なく、

従属節の内容は過去から現在、未来にかけての時点と関係のない普遍の事実を表す場合、

 

主節の時制にかかわらず、従属節は現在形で表します。

 

このパターンは、時制の一致をしない場合のひとつとして説明していますが、受験英語としては、「時制の一致をしてはいけない場合」と覚えておいてください。

 

②現在も繰り返し行われている動作

次にこの英文を見てみましょう。

 

My grandfather said that he goes for a walking every morning.

「祖父は、毎朝散歩をしていると言った。」

 

この場合、祖父が言ったのは過去の時点ですが、

散歩をしているのはその時だけでなく今も行われている動作です。

 

したがって、

主節が過去であったとしても、

従属節の内容は現在も繰り返し行われている動作を表しています。

 

このような場合には、

主節を過去形で表したとしても、

時制の一致は行わず、従属節は現在形で表します。

 

このパターンの場合には、

従属節も過去形にして時制の一致をしても間違いではないです。

 

③歴史上の事実

最後にこの例文を見てください。

I learned that Mozart was born in 1756.

「モーツァルトが1756年に生まれたと習った。」

 

これは、私が習ったという主節の過去の時点に対して、

モーツァルトが生まれたというのはさらに過去の時点です。

 

なので、時制の一致の原則に従って考えると、

主節は過去形、従属節は過去完了形を使って書く(大過去)ことになるのですが、

 

「モーツァルトが生まれた」という歴史上の事実は、明らかに過去の話だということがわかるので、

そのような場合には主節の過去形に対して従属節を過去完了形にして前後関係を明らかにするまでもなく、

主節はそのまま過去形でいいのです。

 

このように歴史上の事実を表す場合には、

時制の一致をしてしまうと逆に不自然な意味になってしまうので、

時制の一致はしないようにしましょう。

 

 

3.まとめ

以上で時制の一致の説明は終了です。

時制の一致は、センター英語でも頻出で、

英文を読む際に時間的な前後関係を明らかにするものでもありますので、この理解が曖昧だと前後関係がわかりません。

 

また、時制の一致は長文だけでなく、英作文やリスニング問題を解く際にも前提となるほど重要なものですので、

 

ちなみに、センター試験では例外となる時制の一致をしない場合についての理解を問う問題が非常に多いですので、

例外についてもしっかり理解してください。

 

当然、原則があっての例外ですので、原則についてもしっかりマスターする必要があります。

 

それでは、第2講から第5講までと合わせてしっかり時制全体を復習しておいてください。

 

今回で動詞についての講義は一旦おしまいです。

次回は、動詞に意味を付け加える「助動詞」についての講義を行いますので、よろしくお願いします。

 

それでは、最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。