馬鹿English

このブログでは、英語が苦手という人でも、受験で必ず役に立つ、押さえておきたい内容を網羅します。

第7講 助動詞① 動詞とくっついてとても重要な助動詞、押さえるべきポイントを徹底解説!!

 

 

 

目次

 

1.はじめに

馬鹿Englishをお読みの皆さん。こんにちは。

前回までは、動詞の時制について非常に長々と解説しました。

 

なぜ長くなったかというと、

一回の講義であまりに多くの内容を扱いすぎると、集中力が途切れて効率が悪くなるので、回数を分けて講義を行ったためです。

 

ところで、そんな長い動詞の時制についての授業も前回までで、今回からは新しい単元に入っていきます。

 

今後の講義が気になるという方は、ぜひ読者登録してください。

 

今回からは、助動詞について扱います。

なぜ動詞の次に助動詞を扱うかというと、

英語の文章の形を決めるのは動詞ですが、助動詞はその動詞にくっついて文章全体の意味を決めてしまう大切なものだからです。

 

例えば、前回までの講義でもすでに登場したwillも助動詞です。

つまり、willは文章全体が未来の時点を表すということを単語ひとつで決めてしまうという役割を持っているということです。

 

これからは、助動詞にはこのように文章全体の意味を左右する役割を持っているということを意識しながら講義を読んでいってください。

 

2.助動詞について簡単にまとめました(「可能」「許可」を表す助動詞)

⑴「可能」を表す助動詞

まずは、可能か不可能かを表す助動詞を見ていきましょう。

可能か不可能かを表す助動詞は、大きく分けて2つあります。

それは、canとbe able toです。

 

① can

まずはcanの説明からいきましょう。

まずはこの例文を見てください。

I can speak French, but I can't write it.

「私はフランス語を話せるけど書くことはできない。」

 

まず、「〜することができる」という場合には、

can 動詞の原形 を使って表します。

逆に「〜することができない」という場合には、

can't(cannot)動詞の原形 を使って表します。

 

否定の場合のcannotは文語体で、あまり使われませんので、受験英語では、can't を使って表すのが無難です。

can notと書かずにcannotと書くことにも注意してください。

 

このcanの基本的な意味は、「やろうと思えばできる」ことを表します。

 

次に、この例文を見てください。

My sister could play the piano at four.

「妹は4歳の時にピアノが弾けた。」

 

のように、

過去のことについて「〜することができた」という場合には、

could 動詞の原形 を使って表します。

逆に「〜することができなかった」という場合には、

couldn'tを使って表します。

 

このcouldという助動詞は、canの過去形です。

 

この場合にも、couldは「やろうと思えばできた」ことを表します。

② be able to

次に、be able toの説明をします。

この例文を見てください。

 

You will be play the guitar soon.

「あなたはすぐにギターを弾けるようになるでしょう。」

 

この場合、「〜することができる」という意味ではcanと同じように思えますが、

実は、be able to 動詞の原形 と can 動詞の原形 の決定的な違いは、

 

canが「やろうと思えばできた」ことを表すのに対して、be able to は「実際にすることができた」ということを表すことです。 

 

ですから、基本的に、普段から習慣的に行っていることについては、be able toを使うことができますが、単純に現在形で1回の動作を表す場合にはcanを使ったほうが意味的にはうまくいくでしょう。

 

ではどのような場合にbe able toを使うかというと、

例文のように、「〜できるだろう」という予測を含む場合に、

 

will be able to 動詞の原形 という形で書く時に使います。

 

この場合、will がすでに未来を表す助動詞ですので、

助動詞同士を連続して組み合わせて書くことはできないので、

will can とはせずに、will be able toと表すのです。

 

次に、この英文を見てください。

I was able to get up early yesterday.

「昨日は早起きすることができた。」

 

この場合は、早起きできたという、「可能」の意味を表しますが、

実際に早起きした、という経験を元に言っているということがわかります。

 

つまり、この場合には、couldを使うことはできず、be able toを用いて過去を表すことになります。

したがって、過去の場合には、beの過去形 able to を使うことによって、過去に1度できたことを表すことができます。

 

ただし、もし、否定文の場合には、

どちらにせよできなかった、という意味になるので、

can [could] も be able to も使うことができます。

肯定文の場合にのみ注意してください。

 

 

⑵「許可」を表す助動詞

可能を表す助動詞には、大き分けて2つあります。

それは、can と may です。

canは、先ほど紹介したように、「可能」を表す場合にも使いますが、

「許可」を表す場合には、「〜できる」と和訳するより「〜してもいい」と訳したほうがしっくりくることが多いです。

ただ、

canについて、「可能」なのか「許可」なのかを厳密に分けて考えることは不毛なので、あまり意識しないようにしてください。

 

① can

まずは、「許可」のcanですが、

この例文を見てください。

 

You can enter if you show a ticket.

「チケットを見せれば入場できます。」

 

この場合、確かに「許可」の意味と捉えるのが自然ですが、

別に「可能」と捉えても全く問題はありません。

 

次に、この英文を見てください。

You can't park your car around here.

「この辺りに駐車してはいけません。」

 

この場合は、「可能」と捉えて「駐車できません」とするより、

「許可」と捉えて「駐車してはいけません」という方がわかりやすいですが、

前者で捉えて訳しても全く問題はありません。

 

このように、canを「許可」と捉えることにあまり意味はありません。

 

最後に、

許可を求める場合、

Can I open the window?

「窓を開けてもいいですか。」

 

というように、

Can I 動詞の原形 ・・・?を使うという表現があります。

 

ここまで、canを「許可」という意味で使う場合について説明しましたが、どれも「可能」と捉えてもほとんど意味は変わりません。

ですが、「許可」を表す助動詞の場合、

口語で最もよく使われるのがこのcanなので、しっかり覚えておきましょう。

 

その他、can を使って表される少し特別な用法について押さえましょう。

この例文を見てください。

Can you open the door?

「ドアを開けてくれませんか。」

Could you open the door?

「ドアを開けていただけませんか。」

 

canはこのように、Can [Could] you 動詞の原形 ・・・?という形で、相手に依頼をするという意味を表します。

この場合には、Couldを用いても過去形にはならず、Could を使えば、Canよりもさらに謙遜した依頼になります。

 

② may

次に紹介するのが、mayです。

mayの基本は、canに比べて少し丁寧なもので、

実際には堅苦しいと感じさせるので、あまり好まれません。

 

それではまずこの例文から、

May I use your phone?

「電話をお借りしてもよろしいですか。」

 

このように、May I 動詞の原形・・・?を使うことで、

「〜してもよろしいですか。」と相手に許可を求めることができます。

これはCan I ・・・?とほぼ同じ意味を表しますが、canの場合に比べて非常に堅苦しい意味になります。

 

次に、

You may not park your car around here.

「この辺りに車を止めてはいけません。」

 

これはmay notを使って、「不許可」を表す方法で、

can'tの用法とほぼ同じです。

 

ちなみに、さらに強い不許可を表す場合には、

mustn't を使って、

You mustn't park your car around here.

とします。

 

ところで、

このmayは、肯定文で使う場合には、

基本的には目上の人が目下の人に許可を与えるという場合に使われますので、

 

例えば、

先ほど紹介した「許可」のcanの1つ目の例文をmayを使って表すと、

You may enter if you show a ticket.

「チケットを見せれば入場してもよろしい。」

といったような意味になりますので、

あまりむやみにmay は使わない方がいいです。

 

また、

May I ・・・?

という質問に対しても、

Yes, you may.「よろしい。」

と答えるのでは非常に感じが悪いので、

 

Yes, of course./ Yes, please./ Sure.

I'm afraid you can't./ I'm sorry, you can't.

というように答えましょう。

 

これは、Can I・・・?

に対する返答の場合にも同様ですので、覚えておきましょう。

 

3.まとめ

今回は、「可能」と「許可」を表す助動詞について紹介しました。

canについては、非常に多くの使い方がありますので、

できるだけ和訳する練習をしてみて、

自然と意味の通るように訳せるように心がけてみてください。

 

助動詞のマスターへの最も近道は、和訳の意味が自然と通るようになるように練習することですので、

はじめは難しいかもしれませんが、ぜひ続けてみてください。

 

慣れてきたら一度読んだだけで、一瞬で用法も区別できて和訳できるようになります。

 

次回は、

助動詞の続きを行います。

まだまだ助動詞はたくさんありますので、みなさん1回1回しっかりと復習するようにしましょう。

 

それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。